アクティブ少女のカメラ談義

大阪を中心に活動している女子プロカメラマンが、使用しているカメラ機材を解説していきます。

使いこなせれば上級カメラマン!?フィルターの極意

 今回は、奥が深いフィルターについて談義しようと思います。

奥が深すぎて、かなり語ってしまったので、長くなってしまいました・・・。

 

フィルターとは?

フィルターとは、レンズの表面につけて、

  • レンズを保護する役割
  • 写真の写り具合を調節する役割

の二つの役割があります。

 

中でも、写真の写り具合を調節する役割がたくさんあるので、どんなフィルターがあるのか、どのフィルターがコスパがいいのか紹介していきたいと思います。

 

フィルターを買うときの注意点

  • レンズの径にあったフィルターを買う

(レンズによって、径が違います。径があっていないと、レンズに装着できないので、そのフィルターは、どのレンズで使うのかよく検討してから買うようにしてください。こちらもレンズのマウントのようにアダプターも売っています。)

 

 

C-PLフィルター

このフィルターは、明るさを抑える役割があります。

PLフィルターとC-PLフィルターがあるのですが、

その違いは・・・

 

  • PLフィルター(偏光)→MFカメラ(マニュアルフォーカス)だけに対応
  • C-PLフィルター(円偏光)→MF,AFカメラ両方に対応

*「サーキュラー(円)」とかいてあるのは、C-PLだよ、という意味です。

なので、古いカメラを使ってない限りはほぼC-PLフィルターですね。

今回は、C-PLフィルターに絞って紹介します。

このフィルターを使うと・・・

 

  • 空の青が綺麗に写る(天気のいい日に景色と空を撮ると、空が白とびしてしまったことありませんか?)
  • ガラスへの写りこみが調節できる(ガラスに自分や背景が映りこむのを最小限にしたり、逆にガラスに背景を映りこませて、幻想的な写真に仕上げることもできます)
  • 本来の写真どおりの色味になる

 どんなときに使えるの?

太陽に対して真正面の場合は、効果がありません。

太陽に対して90度のときに最高のパフォーマンスを発揮します。

太陽の位置に注意しましょう。

 

 

では、

どのようなフィルターを選べばいいのか

  • フィルター部分が暗すぎない、黒すぎない
  • フィルターが厚すぎないもの
  • 5000~15000円のもの

 

最もオススメのフィルター 

 コスパが最強なのは、HAKUBAのレンズフィルター XC-PROです。

最新の薄膜設計で、広い範囲も綺麗に撮ることができます。

低反射の0.6%です。

 

一番人気のC-PLフィルターもご紹介。

このフィルターは、「ワイドバンド1/4γ位相差板」を採用しているので、自分の目で見たままの 色合いの写真を撮影することができます。

Kenko カメラ用フィルター PRO1D WIDE BAND サーキュラーPL (W) 77mm コントラスト上昇・反射除去用 517727

Kenko カメラ用フィルター PRO1D WIDE BAND サーキュラーPL (W) 77mm コントラスト上昇・反射除去用 517727

 

 

 NDフィルター(Neutral Density)

次に紹介するのは、NDフィルターです。

これは、光を抑えてくれるフィルターで、サングラスのような役割をします。

このフィルターを使えば、

昼間や明るい場所でも長時間露光が可能になります。

滝の撮影などでよく使われています。

どうやって使うの? 

NDフィルターの使い方ですが、何段階かの使い方があります。

  • ND2:1絞り分の光の量を減らす
  • ND4:2絞り分の光の量を減らす
  • ND8:3絞り分の光の量を減らす

といったように、F値分の光の量を徐々に減らしていくことができます。

 

NDフィルターを選び方 

NDフィルターもピンきりです。

光の量だけを減らすのは、とても高い技術が必要で、安いNDフィルターだと、色味も変わってしまうことがあります。

なので、

  • 値段
  • 色味
  • フィルターの範囲(どれだけ光を抑えられるか)

の3つがNDフィルターを選ぶときのポイントです。

 

おすすめのNDフィルター

 

 わたしが、コスパ最強認定をするのは、

このMARUMI Creation VARI です。

薄膜5.9mmで、減光範囲もND2.5~ND500と範囲も十分。

かなり強い光だと撮りきれないかも知れませんが、本来の色味を基本的には出してくれます。15000円前後と他のハイスペックNDフィルターに比べれば激安です!!

 

 クローズアップフィルター

このフィルターをつけるだけで、いつものレンズがマクロレンズになってしまうという優れものです。

これをつけて花や虫を手軽にマクロ撮影しちゃいましょう。

 

 

 

Kenko レンズフィルター AC クローズアップレンズ No.5 52mm 近接撮影用 352069

Kenko レンズフィルター AC クローズアップレンズ No.5 52mm 近接撮影用 352069

 

 

ソフトフィルター 

花や人物のポートレート撮影時に使えるフィルターです。

写真全体をふわっとした印象に変えてくれます。

夜景撮影にも使えるので、かなり万能なフィルターといってもいいかもしれません。

ソフトフィルターは、光をにじませる効果があるので、星空の撮影などでは、星の光をにじませることで、星を大きく、目立たせることができます。

 

ソフトフィルターの種類

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ケンコー・トキナーのホームページに掲載されているソフトフィルターの種類とその効果の図です。

星空撮影には、「ソフトンスペック(A)」か「プロソフトン(A)」がオススメです。

ただ、このフィルターを使うと、星以外に写りこんでいる景色もぼやけてしまうので、そこは注意しなければならない点です。

 

 

 花や人を撮影するときはこのフィルターがオススメです。

Kenko カメラ用フィルター PRO1D プロソフトン [A] (W) 77mm ソフト描写用 277881

Kenko カメラ用フィルター PRO1D プロソフトン [A] (W) 77mm ソフト描写用 277881

 

 

星を撮影するときは、超広角で撮影することが多いです。

超広角は、レンズが出目金であることが多いので、こちらのフィルターでないとつかえません。

テープなどで固定して撮影しましょう。 

 

いかがでしたか?

フィルターにもたくさんあって、迷ってしまいますよね。

自分の撮りたいものに合わせて必要であれば、購入してみると、

今までとは違った写真が撮れるかもしれません。

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次回は「ストロボ、三脚、リモコンのカメラ三種の神器」について紹介します。