パターン別撮影 星編
すでにわたしのInstagramで見てくださった方もいるかと思いますが、
奈良県の大台ケ原で星空の撮影をしてきました。
大台ケ原の星空撮影で有名なスポットとしては、
駐車場から歩いて30分の日出ヶ丘とそこから10分ほど歩いたところです。
それほど険しい山道ではありませんが、
冬季は登山道やそもそも駐車場までの山道が凍結してしまうので、通行止めになるのですが、冬のほうが空気が澄んでいて綺麗なので、通行止めになる前のぎりぎりの時期を狙っていきました。
昼間は、大和上市駅からバスが出ているのですが、
暗くなる前になくなってしまうので、山で寝ない限りは、自家用車で行ったほうが
無難です。
車でも大体40分くらい山道を登ります。
山は風も強く、とても寒いので、
真冬の装備で行きましょう。帽子や手袋、ネックウォーマー、カイロや暖かい飲み物もあると安心です。
夜の山道はとても暗いので、ライトは必須です。
スマホのライトでも良いのですが、
寒いと充電の消費が早く、途中で充電が切れてしまうリスクもあるので、
ライトは別で持っていったほうがいいです。
わたしのオススメの超強力ライトです!
電池がかなり特殊ですが、水中でも使える頑丈でとっても明るいライトです。
星空撮影前の重要ポイント
- 新月、晴れ(前日が雨で、温度差があると、雲海が出てくれる可能性もあります)
- 真冬装備
アクティブカメラマン流 星空撮影のポイント
①手振れ補正をoffにする:
キヤノンはメニューに「長秒時露光のノイズ低減」という項目があります。ニコンなら「長秒時ノイズ低減」、ソニーなら「長秒時ノイズリダクション」という表記になっています。他のメーカーのカメラでも同様の項目があるはずです。
これをしないと、手振れ補正機能が誤作動してしまったり、
ノイズリダクションで時間を取られてしまいます。
手持ちじゃなく、三脚での撮影なので、手振れ補正は不要です。
②WB(ホワイトバランス)は寒色系(白熱電球、白色蛍光灯モード)
星や空の色が澄んだ綺麗な色になります。
③初めはISOをmaxまで上げて、シャッタースピードを早くして、画角、構図、ピントを確認
←ここを怠ると、微妙な写真にしかなりません
④MF(マニュアルフォーカス)にして、ピントを調整:
できればF値は絞りたいけど、暗くなってしまいがちなので、ちょうど良いポイントを見極める
⑤画角、構図、ピントを確認できたら、シャッタースピードは30秒以上に設定して、ISOをできるだけ下げる:
後で加工すれば、星は思っているよりもたくさん出てくれるので、画質が粗くなりすぎるくらいなら、ちょっと暗いかな、ってくらいで大丈夫です。
星を見ている人や撮影をしている人を入れてもオシャレな感じになります。
星空撮影の機材
- 超広角レンズ 12~24mm
ちなみに私の使っているレンズは、
です。前にもコスパ最強の広角レンズとして紹介しました。
これは、画角が14mmなのですが、ちょうどいい画角だと思います。
あまり画角が広すぎる(mm数が小さいと画角が広くなる)と、余計なものが写りこんでしまったり、写真の端のほうの歪みが大きくなってしまったりします。
逆に画角が狭い(mm数が大きいと画角が狭くなる)と、いれたいものが入りきらなかったりします。
14mm超広角レンズだと、星だけでなく、地上の風景も切り取れるので、とてもダイナミックな写真を撮ることができます。
それに画角が広いので、流れ星も写り込みやすいですよ!!
自分の撮りたいイメージに合わせて選んでみてください。
他にもコスパ最強レンズを紹介しているので、
どうぞご参考ください。
activestudiokanon.hatenablog.com
-
三脚
暗いところの撮影では必須です。手持ちでシャッタースピード30秒はまず見れたものではありません。
登山でもストレス少なく持ち運べる軽量で小型のトラベル三脚はこれ!!
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あまり軽すぎると、山などの風の強いところだと、風で揺れたりすることがあるので、
最低限これくらいのスペックは欲しいです。
- レリーズ
シャッタースピードを遅くしていると、シャッターを押したときにぶれやすいです。
なので、カメラ本体から離れたところからシャッターを下ろせるレリーズはあったほうがいいです。
カメラ本体にWi-Fiが付いていて、スマホでシャッターを押せるものもあるので、
そういったカメラを持っている人は、なくてもいいかもしれません
というのは大間違いです!!!
比較明合成
レリーズには、
シャッターを押しっぱなしにできる機能が付いています。
この機能を使うと、こんな写真が撮れます。
(参考サイト:https://photo-studio9.com/star-tracks/ )
こういった写真を撮るためには、
①カメラを「連写モード」に設定
②レリーズのシャッターボタンを押し込んでロック(30秒に1枚ずつ自動でシャッターが切れます)
③2~3時間放置(長ければ長いほど、軌跡を長くすることができます)
④合成ソフト(比較明合成)で、合成(photoshopでもできます)
*かなり充電を食うので、カメラの充電器はMAX充電しておいてください
*この方法は、星空の綺麗な場所ではなく、
都会などの少し明るいところで撮るのがオススメです。星がたくさん写っていると
こんなことになってしまいます・・・
*山奥などでどうしても撮影したいときは、ISOを下げて、F値を上げて暗くして
星が写りこみ過ぎないように調整してあげるといいです
花火の撮影や滝などの撮影でも使えますし、カメラ本体のそばにいなくてもシャッターを押すことができるのは、なかなか便利です。
それほど高価なものでもないので、一つ持っておいても損ではないと思います。
天体写真撮影テクニック 都市星景撮影術 比較明合成で撮る都会の星 (アスキームック)
- 作者: 中西昭雄,星ナビ編集部
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